1999.10.03-07 Dresden
Dresden
学生の頃、ケストナーをたくさん読み、以下の言葉が気になっていた。25年目に漸くドレスデンに行った。
ほんとうにドレスデーンはすばらしい都市だった。みなさんはわたしのいうことを信じてよい。信じなければならないだろう!みなさんはだれでも、たとえおとうさんがまだたいそう金持ちであっても、わたしのいうことが正しいかどうか見るために、汽車に乗って行くことはできない。なぜならドレスデーン市はもはや存在しないからだ。
ドレスデーン市は、いくらか残ったところを除いて、地面から消えてしまったからだ。第二次世界大戦は、たった一夜で、たった一つの手の合図で、この町を消し去ってしまった。あの比類ない美しさを創造するのに数百年かかった。それを地面からスポッとなくしてしまうのには、数時間でことたりた。それは1945年2月13日のできごとだった。800機の飛行機が高性能爆弾と焼夷弾を投下した。そして、あとに残ったのは荒れ野原だった。転覆した大洋通いの汽船のように見える巨大な崩れ跡がいくつかあるばかりだった。
1957年 エーリッヒ・ケストナー「わたしが子供だったころ」(岩波書店) より
9:22フランクフルト発のIC653
Telemann(1600年代の作曲家)号に乗るライプチッヒの先 Riesa辺りの景色
鳥が舞う
ベルビュー公園ヴィルスドルッファー通り
ドレスデン城 君主の行列 その内側
ドレスデン城の展望台からの眺め 奥がツヴィンガー宮殿
陶磁器コレクションがあるツヴィンガー宮殿 建設中の聖母教会 瓦礫を組み合わせる世界最大のパズル
エルベ川
Semper Oper ゼンパー・オペラ
Semper Operはホームページがあるので、公演スケジュールもわかるし、予約専用の画面もある。5月に予約メールを入れたが、音沙汰が無く、そろそろ催促しようかと思っていた矢先の8月上旬、二公演ともSold Outとの連絡が入った。
ニ公演とはベートーベンの「フィデリオ」とモーツァルトの「魔笛」である。特に魔笛はシノーポリ(Giuseppe Sinopoli)の指揮なので是非とも見たかった。「キャンセルが出たら予約したい」と申し入れたが、「キャンセルは当日の午後、会場近くのチケットセンターで販売される」とのつれない返事が返ってきた。
それではシンフォニーだけでもと思い、シノーポリ指揮でベートーベンのヴァイオリン協奏曲と交響曲第8番を無事予約することができた。しかし、クレジットカード番号をSSLでの暗号化もないCGI画面に入力するという危険な方法なので、あまりお奨めできない。もっとも、私は「これでチケットが取れるなら」という誘惑には勝てなかったが・・・
このCGI画面には二つの問題がある。一つは、金額が確定していないし、取れないかも知れない公演なのに、カード番号を入力させること。もう一つが、CGIの入力画面を暗号化(https:)にしていないことである。
ドレスデンに四泊したが、最後の日にコンサートに行った。
中は着飾った紳士、淑女ばかりで、男性はほとんど黒系のスーツ、女性もロング・ドレスが多い。私は、ブレザーにネクタイこそしていたものの、カーキ色のチノ・パンツに茶色のロックポートだったので、じろじろ見られてしまった。
ウィーンやニューヨーク、メトロポリタンのように観光地化しておらず、現地の人がほとんど寺である。
8月まで連絡が無かったのは、定期会員の売り出しを待ったためであろう。また、オペラは会員だけで売り切れになるのがわかるくらい、ドレスデンの人たちは、しっかり音楽を楽しんでいた。
近くでシノーポリを見れたのも良かったし、ヴァイオリン協奏曲では、若いChristian Tetzlaffという人がオリジナル(多分)のカデンツァを引いたのは驚かされた。途中ティンパニーとの掛け合いも入るという面白い演奏だった。
1841年建築家ゼンパーが設計
もちろん全焼したが見事に再建内装も豪華 オペラを見たかった、魔笛を!
ドレスデンのお店
10月なのでシュトーレン すべてシュトーレン
きれいに包んでくれた 店名はWerk-Kunst
マイセンにもある18DM(1200円)
有名なバームクーヘン屋 Kreutzkamm
ミュンヘンにも支店があるアーケード 市内のKarstadtにもマイセンの出店が
店員も親切だし、お奨め
泊まったホテルはこんな所
Kazuo Shimokawa