Mainz Munhen Dresden Hamburg 1999.10
 Feder Weisserの日々

 9月から10月にかけて、ドイツやオーストリアでは、その夏に収穫したブドウの、ワインになる途中のお酒が出ます。ウィーンではシュトルム(Sturm)、ドイツではフェダーバイザー(Feder Weisser)といいます。
 ブドウジュースとワインの中間、発酵途中ですので炭酸がピリッします。甘いので、ドンドン飲めてしまいますが、アルコールは10度以上ですから結構酔います。甘いので本当の酒飲みは敬遠しますが、女性には評判が良いです。
 数年前、ブックフェアの日本ブースに持ち込んだら、「これをお土産にしよう!」と印刷会社の方が言われました、お土産にはできません。発酵途中ですので、栓に穴が空けてありますし、賞味期限は6時間くらいです。

マインツの街で


あちこちに屋台が出ます大手Presslerコップ一杯1.5マルク 瓶だと2.5マルク
1リットル瓶の保証金が10ペニヒ

屋台ごとに味や鮮度が違います八百屋でも売っています1999:白3.5マルク、赤4.5マルク

マインツHertieの地下で売っています
このPresslerは甘いサッパリ味で女性向
フランクフルト空港の
スーパーにも
2001:白3.90マルク


 1996年、二年目のドイツ訪問の際、泊まるところはマインツと決めていた。最初の年にたまたまマインツで飲んだフェダーバイザーの味が忘れられず、マインツ・シティー・ヒルトンに宿泊した。ヒルトン系のビジネスホテルである。
 着くと早速、HERTIEデパート地下の食品売り場に急行し、一リットル瓶のフェダーバイザーを購入した。さあ飲むゾ!と勇んでホテルに戻ったが、さすがにヒルトンのフロントの前を、200円ほどの安物ワインの大瓶の首ねっこを持って入る勇気がなく、幸い、アルミの栓がしてあったので、バッグに入れていそいそと部屋に入った。
 さあ、飲もうとバックを空けたら、中はフェダーバイザーの海、パスポートやドル札が浮いており、大切なローライ35も酒浸りとなっていた。

 昨年屋台で買った一リットル瓶は、大きなプラスチックの蓋だったので、こぼさぬよう立てて持ち帰ったが、さすが、デパートで買うと栓がしてあるワイと思ったのが間違いのもと。結局ローライ35は動かず、一度、親父に頼んで、静岡の専門家の方に掃除してもらったが、直らなかった。非常に良く撮れて気に入っていたのに・・・

しかり栓があるよう
に見えませんか?
フェダーバイザー漬けのローライ35一滴も漏れなかったグルカのバッグ


ヴュルツブルグのフランケン専門店で

 ここは、有名なフランケンワインの専門店です。店の隣にある別の入り口から入ると、この立ち飲み屋です。10種類くらいのフランケンワインが、コップ一杯3.5から4.5マルクで飲めます。店内は常連らしき人が多く、買い物や仕事の途中に一杯飲んでいます。二人掛けの小さなコップ置き付きの長椅子も良い雰囲気です。
 フェダーバイザーは2.5マルクでした。

1999:このカウンターで注文します濃くて苦味もありこの人、フランケンを1ダース買っていました

2001:リンゴ酒と同じジャーで注がれますワインは2〜4マルクフェダーバイザーは2.8マルク

2001:ヴュルツブルグ駅でも売っていました

ドイツ各地で


 ボトルは屋台のワイン農家直販を除くと、Pressler(2.99マルク)、マインツの八百屋で売っているもの(3.5マルク)、下のハンブルグ(3.99マルク)と、少なくとも三社が販売しています。ミュンヘンのフランケンは、口が開いた1リットル瓶をそのまま売っていましたので、農家からの直仕入れだと思います。

ドレスデンのKauhofにもありました
右はマイセンワイン
ミュンヘンの酒屋
フランケンで9.99マルク
ハンブルクのKarstadt(デパート)にも

Kazuo Shimokawa